注目の先生

御茶まちこ

Machiko Ocha

「電車男」、「女子アナ誕生」など、現代の世相を表現する漫画家、御茶先生。

「キャラクターは私の分身です。イメージを膨らませて、飛躍させて、思う存分活躍させるのが醍醐味です。」

漫画家への道

子供の頃から漫画が好きで小学生の頃に、面白い漫画を読んで、こんな漫画を描きたいと思ったことが漫画を目指すきっかけになりました。とはいっても、そんなに強い思いがあった訳ではなく、高校はデザイン科のある学校に入学し、グラフィックデザインを学ぶことにしました。

強く漫画家になろうと思ったのは、友達四人で作っていた「漫画を投稿する会」の仲間のひとりが、高校三年生の時にデビューしたことです。

友達に出来ることなら私だって出来ると頑張る力を貰いました。

私がデビューしたのは専門学校に入学して一ヶ月ぐらい経ってからです。

今から考えるとこの頃が一番楽しかったです。自分が描きたいことを自由に描いて、編集者のところに持っていって、いろいろアドバイスを受けて、また、描いて持っていってアドバイスを受ける。毎日、どんどん進歩している実感がありました。

仕事

仕事は編集者との雑談から始まったりもします。二〇〇三年に出版した「女子アナ誕生!」も仕事の始まりはそうでした。

「最近人気の女子アナを漫画は描けないだろうか?」といった話が編集者からあり、女子アナの入社試験をテーマにした企画が出来上がりました。

取材は、ちょうどフジTVが、アナウンサー希望者を集めて、体験入学のように試験のアドバイスや、相談を受けるセミナーを開催するので、そこを取材させてもらいました。この取材や資料を基に原作者がシナリオを完成させます。

私はそのシナリオを基に女子アナのキャラクターを設定します。

漫画を描く上でキャラクターの設定は重要な作業です。ストーリーの展開に合わせてキャラクターの性格や姿かたちを作り上げるのですが、ストーリーが面白くなるかどうかはキャラクター次第といっても過言ではありません。

またストーリーを膨らませるのには苦労します。漫画ですから面白くなければなりません。しかし現実は、そんなに面白い話ばかりではありませんから、ちょっとした面白い話を大きく膨らませたり、時には現実を離れて話を作ったりもします。

電車男
©講談社 デザート 御茶まちこ

女子アナ誕生
「炎のデビュー編」
©講談社 デザート 御茶まちこ

女子アナ誕生
©講談社 デザート 御茶まちこ

本当にあった笑える話PINKY
毎月21日発売
©ぶんか社

やりがい

携帯コミックMichao!で配信中
「アンバランスな関係」
©講談社 Michao! 御茶まちこ

やりがいを感じることは二つあります。一つは編集者です。編集者は私に対して、依頼する際に御茶まちこさんだったらこんな絵を描いてくれるだろう。といった期待感があるわけです。そうした編集者の期待に応えて、それ以上の結果を出せた時。「さすがですね。」と言われたりするとすごく気持ちがいいです。

もう一つは読者です。読者がこう反応してくれるだろうと狙って描いて、その通りいった時もうれしいのですが、そうではなくて読者独自の読み方をして、私が考えていたのとはまったく違う読み方をされる。考えても見なかった意外な読み方に驚かされるのも面白いことです。そんな出会いがあると漫画を描いて良かったなと思います。