注目の先生

本村加代子

Kayoko Motomura

簡潔な線と選びぬかれた色で表現された本村先生の絵は、単行本の表紙や、雑誌の挿絵を彩っています。

「私のこだわりは、自然光のうちに描くこと。」表したい色とディテールを見落とさないように。

イラストレーターへのキッカケ

覚えている限りの小さい頃から絵を描いていました。

カレンダーの裏や襖や四角い木製の貯金箱など平らな面が見つかるとどこへでも描いていました。

絵を描いて生活する方法があるらしいということを知ったのは、高校生の頃に目にとまった、イラストレーションの専門誌からでした。

専門学校ではイラストレーションを専攻しました。入学当時を振り返ると「ただ、上手く描けるようになりたいと、夢中で描いていたことしか覚えていません。

ゼミナールで、現場で活躍なさる先生から指導を受けるようになると、技術的なことだけでなく、現場の人の言葉に触れることがすごく刺激的でした。

また、自分の考えていることを形にして、人に伝えていくことはすごく面白いことだと知ったのもこの頃です。

出会い

卒業してからは、描きためた作品を持って、デザイン事務所や出版社に向かいました。

ご縁があって、訪ねたデザイン事務所で、応対してくれたディレクターの方は、丁寧にすごく時間をかけて見てくださって、六〇枚ほどある作品から、三枚作品を選び出して、後で送って欲しい。と言ってくれました。

このことは、たとえ三枚だけでも、仕事のパートナーとして真摯に評価していただけた、とても大切な出会いでした。

やりがい

仕事は編集者やデザイナーとのスタッフワークで行います。話し合い、どの方向に落とし込んでいくかを考えて絵にするわけですが、より良い方向へ上手くピタッとはまった時は嬉しいですね。

細かな指示が多いものや、時間をかけて描いたものは、あまり良い出来になったことはありませんから、ラフ案は多めに出すことにしています。一つの作品でだいたい五案から六案ぐらい提出します。

また、描きながら上手くいかない時は、どの段階であっても簡単に棄ててしまって、一から向かうようにしています。

先ほど話しに出てきたディレクターの方とは、現在でも仕事をご一緒します。

これまでとは異なったアプローチの表現にも、いち早く反応してくださり、必ず面白い仕事に発展していきます。

一緒に組んで面白いものを作ろうとする方との仕事には、様々な可能性があり、そこに、絵で応えて、デザインされて、結果として良い仕事が出来てゆくと思っています。